バッテリーと岡山弁 | セラピスト・ラプソディー♪ ~真の健康をめざして~

バッテリーと岡山弁

4月3日からNHKのTVドラマ『バッテリー』 が始まりましたね。野球

毎週木曜日20:00から全10回放送されるそうです。


バッテリーは皆さんご存じのとおり「あさのあつこ」さん原作の児童文学小説で延べ1000万部を超えるベストセラー小説です。ラジオドラマ化・漫画化・映画化の後、今回のTVドラマ化に至りました。

岡山県新田市の新田東中学を舞台とした、天才ピッチャー原田巧とキャッチャー永倉豪のバッテリーを中心とした青春ドラマです。

新田市は架空の名称ですが、岡山県の北部を仮定しているのだと思います。


全国的にはなじみの薄い『岡山弁』にはキャストの方々は悪戦苦闘しているのでしょう!ショック!

地元人間からするとおかしなイントネーションがありますが、僕が学生時代に大阪弁やサービス業に従事するようになって標準語(東京弁?)を使ってみても、その地方の人からはおかしな言葉だと思われているのと同じなんでしょうね。


岡山弁は「関西言葉を関東イントネーションで使う」と言われます。(似ているのは名古屋弁です)

横溝正史の岡山が舞台の小説 「八つ墓村、本陣殺人事件、獄門島、悪魔の手毬唄などでも映画化・ドラマ化の際には俳優陣は苦労したと言います。


「バッテリーを見て、岡山弁にふれてみてください!」にひひ


さて、あさのあつこさんは岡山市で教員を経験したのち作家となり『美作市 (みまさかし)』(旧英田郡美作町)に在住されています。

平成の大合併で誕生した美作市には・・・

 剣豪宮本武蔵の生誕地と言われる武蔵の里 「旧大原町」

 F1グランプリも開催された岡山国際サーキット (旧TIサーキット英田)

 JFA女子サッカーの岡山湯郷Belle(ベル) のホームグランド

 美作三湯の湯郷温泉(ゆのごうおんせん)

などがあります。


湯郷温泉のたつみ山荘 では数年に一度東洋オステオパシー協会の総会が開催されてきました。現在の経営は天満屋グループのはずです。

ここは温泉郷と離れた山の上にあり、湯郷ベルの練習場美作ラグビー・サッカー場 の近くです。

 

美作三湯は、全国露天風呂番付で西の横綱「湯原温泉 」、前頭「奥津温泉 」・「湯郷温泉」がランクされている、岡山きっての温泉地です。

三湯は隣接しているわけではなく、結構離れています。規模は湯郷・湯原・奥津の順となります。


美作(みまさか)国は713年に備前国から分国された地域で、現在の岡山県北部に位置する津山市(津山城址・鶴山公園 が桜の名所として有名。現在はB'zの稲葉浩志さんの実家イナバ化粧品 の方が全国区かも・・・)を中心とした地域です。


古代吉備王国が備前(びぜん)・備中(びっちゅう)・備後(びんご)に七世紀後半に分国され、備後国は現在の広島県福山市を中心とした地域ですから、現在の岡山県は備前・備中・美作地域で形成されています。

中世では三備(備前・備中・備後)を備州(びしゅう)、美作を作州(さくしゅう)と呼ぶことが多かったようで、「作州浪人宮本武蔵・・・」となるわけです。


岡山市は概ね備前国、倉敷市は概ね備中国となります。

僕が育った倉敷市茶屋町(小学校の頃までは都窪郡“つくぼぐん”でしたが倉敷市と合併しました)は“備中”ですが、“備前”との境に位置します。

同じ岡山弁でも、厳密には「備中言葉」と「備前言葉は」違ったりします。「美作言葉(津山弁)」も違いがあります。

でも、関西人でないと大阪弁と河内弁の区別があまりつかないのと同じように、他府県の人にはわからないでしょうね。


それに昔だったら歩いて行ける範囲しか移動が無かったのでしょうから、言葉の混ざり合いも無かったのでしょうが、現在では備前言葉も備中言葉も混ざり合って、区別を付けられない人が増えています。

男ことば/女ことばの区別もつかなくなり、女性が男ことばを使うことが増えており「岡山弁は汚い・怖い・・・」と他府県人に言われたりすることもありますが、本来の岡山弁はもっと柔らかいものです!


僕はサービス業が長かったので、日常生活でも岡山弁をあまり使わなくなっていますが、「やさしい岡山弁」を使いたいものですね!ニコニコ