【ご訪問ありがとうございます♪】
記事をテーマ毎に表示したい方は、右サイドバーの『ブログテーマ一覧』をご覧下さい。
健康テーマは→ | 美容と健康 | 子供の身体があぶない! | 5月病を克服しよう! | 親指で歩こう! | エビデンス |健康記事の一覧表示は→ [ 健康関連記事の目次へのリンク ]
フェーズ2、隔膜の調整
【NEOオステオパシーメソッド②】
フェーズ2、隔膜の調整。
身体には8つの隔膜があります。
ここでは隔膜のリリースがいかに重要かは省きます。
下から表示すると、
1、足底筋膜
2、膝の隔膜(膝窩筋膜など)
3、骨盤隔膜
4、横隔膜
5、胸郭出口(前頚筋膜など)
6、後頭下三角(後頭下筋膜)
7、小脳テント
8、鞍隔膜
全てにアプローチすると相当に時間がかかりますので、この段階では足底筋膜、膝窩筋膜、横隔膜、後頭下筋膜のリリースを行います。
施術姿位は仰臥。
テクニックは筋膜リリース、モビリゼーションなど。
所要時間5〜10分。
この段階で身体はよりいっそうリラックスできているはずです。
場合によれば、このままカウンターストレインによる大腰筋・腸骨筋、胸鎖乳突筋・斜角筋のリリースへと進めます。
身体後部の不調(腰痛、肩こり、後頭痛など)もまずは身体全面からアプローチすることが多く、この段階でも相当軽減が見込まれます。
フェーズ1、磁波の除去と末梢神経経路の調整
【NEOオステオパシーメソッド①】
フェーズ1、磁波の除去と末梢神経経路の調整。
NEOオステオパシーメソッドでは、まず身体に帯びている「磁波の除去」から始めます。
現代の生活では家電製品、PC・スマートフォン・タブレット、ワイヤレスイヤフォンなど、様々な電磁波の影響にさらされています。
あるいは乾燥期には単純な静電気も発生しやすく、多かれ少なかれ不必要な帯電により身体から磁波が発生し、繊細な人では身体のシステム障害を誘発する場合があると推論されるからです。
(当方で施術衣に着替えていただくのも、衣服の素材による影響を最小化したいからです)
テクニックとしては手首・足首の素肌にソフトタッチ。
そして内旋・外旋などを瞬間的に行います。
次に「末梢神経線維の滑走性・短縮・硬化を好転化」させます。
神経線維の滑走性の制限(すべりの悪さ)、短縮(縮こまり)、硬化(硬くなる)も身体の可動制限や痛みなどの不調の原因になります。
末梢神経調整は、特に手・足など中枢神経(脳・脊髄)から遠い部位から始めます。
神経へのアプローチはフリック(弾く)、軽擦、ストレッチなどで優しく穏やかに行います。
施術姿位は座位または仰臥。
下半身であれば、足部、下腿、膝窩、大腿、下腹深部へと進めます。
写真は腸腰筋のカウンターストレインですが、腸腰筋アプローチが鼠径部での神経、腹部大動脈の調整にもつながりますので、この段階で行うことが多いです。
末梢神経の連係性由来で可動制限・痛みを誘発していたのならば、調整後には可動域テストのSLRテスト(Straight Leg Rising下肢伸展挙上テスト)で数値は2倍〜3倍に改善する事が多いです。
痛みや不調もこの段階で半減する場合も多数あります。
ただし、末梢神経経路が原因しているのでなければ、この段階での大きな変化はありませんが、末梢神経経路の調整を先に済ませば、筋筋膜などの調整が格段にし易くなります。
施術の途中で一部の血管系・リンパ系にアプローチする場合もありますが、全て優しく穏やかな手技となります。
所要時間5〜10分、ここまでで身体はリラックスしているはずで、本格的な施術の準備ができました。
次回は身体の隔膜の調整です。
トリートメントセッションの流れ
【初来院時の受付から身体チェックまで】
①初来院時は施術申込用紙に氏名・住所・連絡先・紹介先などをご記入いただきます。
本人記入を前提としていますが、幼児や超高齢者、激症時は同伴者記入でも可能です。
②インタビュー
「不調など気になっている個所、困っている事象」
「職種・運動歴・趣味など習慣を推測できる事柄」
「既往歴、病院などでの治療の状況」
「どのように改善すれば嬉しいかの目標」
などをお聞きします。
重度の方はMRI・レントゲンなどの画像、既往歴・治療歴のメモなどを持参いただければ参考になります。(あくまでも必携ではありません)
③着替え
当院では施術効果を上げるために施術衣への着替えを推奨しています。
着替える事に抵抗がある方、幼児・小児・超高齢者の方などは薄手の生地の着衣をお願いします。
(施術衣は男女兼用でS〜XLサイズをご用意しています)
④姿勢の簡易撮影
初来院では姿勢の狂いをチェックするためにタブレットで姿勢撮影(背部・側部)をします。
円背・側湾などが強い場合には再来院時でも毎回撮影をする事もあります。
⑤身体のチェック(症状や年齢などにより適用)
1、目の機能、表在組織の質感。
「利き目・眼球運動のチェック」
「肌の質感・冷えのチェック」など
身体のバランスの狂いが目や自律神経由来であれば、それを見極めていきます。
2、筋骨格神経系。(関節、靭帯、関節胞など含む)
「立位」
「座位」
「仰臥位」
「腹臥位」
各姿位にて、スタッティック・パルペーション、モーション・パルペーションなどで変位・可動制限・圧痛点・過敏点・連動性などを見極めていきます。
※スタッティック・パルペーション(静的に行う姿勢・変位の目視)
※モーション・パルペーション(動的に行う可動域や可動制限、不調のチェック)
オステオパシーやカイロプラクティックの徒手療法的検査法、整形外科的検査法(MMT徒手筋力検査、ROM関節可動域検査など)などで人体構造力学バイオメカニクスに沿った考察を行い、身体の状態・不調の原因を推測していきます。
他に神経・血管・リンパ領域、内臓領域、硬膜領域のチェック(検証)等も状況に合わせておこないますが、チェックにばかり時間をかけるわけではありません。可及的速やかに状態把握をしていきます。
(注)インタビュー及び身体チェックによりレッドフラッグ(徒手療法で介入アプローチをするべきでない見逃してはならない疾患を示唆する兆候)があればセラピーセッションを中止する場合があります。すみやかに医療分野での精密検査及び治療の優先をおすすめします。
次回は実際のトリートメント手順についての記事になります。
オステオパシーの原理
身体の機能障害や慢性的な疾患は、筋肉や筋膜の拘縮(以後“筋拘縮”と表記します。拘縮:こうしゅく=長期間収縮し硬くなった状態)に起因する血流不全や、神経障害が原因することのほうが多く、この不良の状態を「体性の機能障害=ソマティック・ディスファンクション」と言い、これは身体が持つ自然治癒力Spontaneous cureが損なわれた状態でもあります。
※体性機能障害=SD(Somatic dysfunction)の定義=「骨格、関節、筋・筋膜、それに付随する血管、リンパ、神経の各構成要素を包含する身体システム(体の骨組み)の機能が障害を受けたり変性された悪化状態」
骨格の変位LESION:リージョン(骨のズレ)や可動性の減少も「骨の問題」ではなく、筋拘縮が骨を引っ張るために発生しており、痛みやシビレもやはり筋拘縮が神経を圧迫することにより起因することが多いのです。
数々のソフト系オステオパシーテクニックは、無理やり「もみほぐす」「たたく」「伸ばす」「押し戻す」を行うのではなく、中枢神経や末梢神経・固有受容器に働きかけ「スパズムや筋拘縮を『自発的に解放』させる」ことを目的とし行われます。
※一過性の筋収縮SPAZM(スパズム)と慢性的な筋拘縮CONTRACTURE(コントラクチュアー)を別定義します。
(機能性のスパズムや拘縮、器質性の変質・硬化という用語の定義も分野によって差異があります)
また、脳と脊髄を覆う髄膜間を循環する「脳脊髄液の循環不全」(三層の髄膜の外層=硬膜のひずみやゆがみが起因する場合が多い)からも、不定愁訴が生じ、自然治癒力は損なわれます。
健康状態ならば生物は自然治癒力を持ち合わせています。この良い状態を継続していくことを「恒常性の維持=ホメオスターシスHomeostasis」と言います。
身体の構造と機能は相互に影響しあっているので、人体を一つのユニット(単位)と考え、全人体的に捉えてアプローチしていかなければなりません。
「体性機能障害」や「脳脊髄液の循環不全」等を改善し、身体の「自然治癒力の回復」「恒常性の維持」を図ることが、オステオパシーの根本理論なのです。
【オステオパシーの基本原理】
1.身体は1つのユニット(単位)である。
2.身体は自己治癒能力を持つ。
3.構造と機能は相互に関係し合う。
4.治療は以上3つの基本原理に基づく。
オステオパシーとは何か?
カイロプラックティックができる以前の20年前、1874年(明治7年)にすでにアメリカ・ミズリー州の外科医アンドリュー・ティラー・スティル医師が手技療法を開発し、この創始者はギリシャ語のオステオン(osteon「骨」)とパトス(pathos「苦痛→治療」)を合わせオステオパシー(Osteopathy)と名付けて一つの医療体系として発表していました。
1863年頃カンサス州で流行った髄膜炎に罹ったわが子を救うことができず、又、他に3人の子供を生後まもなく亡くし西洋医学に疑問と限界を感じ人間の生命力や自然治癒力に注目するようになった彼が苦悩と使命感の末、たどり着いたのが「オステオパシー」だったのです。
オステオパシーは医師の間で発展したものであったため日本では知名度はあまりありませんが、発祥の地アメリカだけで年間5000万人以上、世界では1億人以上が恩恵を受けているともいわれ欧米では外科医が用いている自然医学手技療法です。
初期のオステオパシーはカイロプラクティックの模範となったといわれており、スラスティング系のハード手技が中心でしたが、近年画期的な治癒確率が高く、それでいて手技自体は「超ソフト」で、なにより患者に全く苦痛を与えず治療でき、また、再発率は低いというすばらしい療法が開発され世界で注目されています。
以前は「整骨療法・整骨医学」と訳されていましたが、現在では筋肉・骨格だけでなく、神経機能の障害を取り除く治療や脳脊髄液の循環改善等に主眼がおかれ「整骨」という言葉では納まりきらなくなり、単に「オステオパシー」または「オステオパシー医学」と言うようになってきました。
代替医療とは何か?【改訂版】
「代替医療」という言葉は、外科医である廣瀬輝夫教授が論文の中で「Alternative Medicine オルタナティブ・メディスン」をこのように訳したことにはじまります。
「正統医療(西洋医学=アロパシー)」に対して、それに替わるその他の医学を総称した言葉として使われています。
「Complementary & Alternative Medicine=CAM:相補・代替医療」という言葉が使われる事もあります。
(個人的には日本ではオステパシーも医師が用いるわけではありませんので、現状では「補完代替療法」と言った方が良いと思います)
廣瀬教授によれば、代替医療は3つに分けられるとされ…
①伝統医学(古代インド医学:アーユルヴェーダ、アラブ伝統医学:ユナニ、中国伝統医学:漢方、など)
②民族医学(ギリシャ、アイヌ、インドネシア、チベットなど様々な民族に特有の医学。タラソテラピー:海洋療法、アロマテラピー:香料療法、オーラソーマ:色覚療法、などがあります)
③新興医学(ホメオパシー:同種療法、カイロプラクティック:脊椎矯正、ナチュロパシー:自然療法、オステオパシー:整骨療法、バイオフィードバック:暗示療法、など)
アメリカのハーバード大学アイゼンバーグ教授は1993年に代替医療を…
「アメリカの伝統的な医学校で教えられない療法」
「病院によって供給されている基準の医学的治療の一部ではない療法」
「アメリカの多くの生命保険会社によって償還されていない療法」
と定義付けています。
当方では、人体構造力学バイオメカニクスに沿った考察・検証を行い、オステオパシーを根幹とした徒手療法学Manual medicineによる徒手介入アプローチを「代替療法」と位置付けています。